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百合物件

ふたりとふたり

ふたりとふたり (IDコミックス 百合姫コミックス)ふたりとふたり (IDコミックス 百合姫コミックス)
(2010/09/18)
吉富 昭仁

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 実力派の作家さんの作品です。
 ある種の、レズビアンのコミュニティ形成をそのまま漫画にしたような内容ですね。

 同性愛的思考が強いです。お互いの気持ちを探って赤面するような百合部分はあまり期待しないほうがいいでしょう。
 「しまいずむ」のようなコメディ要素も薄いです。

 ただ、前半に若干百合的展開があるにはあるので、ミックスさせたような感じですね。とは言ってもバランス的には完全に前者のイメージが強いです。
 評価が人によって分かれそうです。少女セクトが苦手だった人には、なかなか厳しそうな気がします。

 濡れ場等も満載ですが、それ以上に人間関係に生々しい部分があり、商品化された「百合」漫画というジャンル専門の方には、受けはよくないかもしれません。
 絵柄からは想像できないほど「萌え要素」はないからです。

 このストーリーを見て「なんて軽薄で、無軌道な人達だろう」と感想を抱く方がいても、それは当然のことだと思います。
 ごく一部で、このような共同体があるのは事実です。ただし、考えているほどアンモラルではありません。また、心の繋がりを軽視していることもありません。
 特殊な生活をしているのか? と問われても普通であるとしか説明できません。
 セクシャルがどうであろうと、社会で基盤を持ち、働いて納税している人間であることは間違いないからです。

 マイノリティを自覚するという行為自体、当然ですが人によっては意味が違ってきます。
 心の研磨になりうる人もいるでしょうし、より一層刺々しくなる人もいるはずです。

 差別を許すな、と声高に叫ぶ人もいるでしょう。
 マイノリティ視点に誇りを持ち、ビアンのフリをしている女性を逆差別する人もいるでしょう。
 そんなことから全く離れて、飄々と生活をしている人もいるでしょう。

 それらは「生きる」ということに敏感だからこそ出てくる思考なのではないでしょうか。

 そういった世界を受け入れられるかどうかは、まさに個人によるとしか言いようがないですね。受け入れる人も、偏見を持ち区別してしまう人も、どちらとも間違いではないのでしょう。
 
 私は、そもそも是非自体が存在しないと思っておりますが。



 (※)あくまで極々一部にスポットを当てただけの話です。

 こちらの少女セクトの感想も参考にしてください。
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その他

涼宮ハルヒの消失

※後半に書かれたことは全て「百合」から見てどうか? という判断でしかないので、一般的な感想とは全く違うことをご了承ください。

涼宮ハルヒの消失 限定版 (Amazon.co.jp限定スチールブック付き/完全生産限定版)  [Blu-ray]涼宮ハルヒの消失 限定版 (Amazon.co.jp限定スチールブック付き/完全生産限定版) [Blu-ray]
(2010/12/18)
平野綾、杉田智和 他

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 一応、百合物件のブログですので、書くかどうか迷ったのですが・・・。
 改変後の朝倉さんが百合キャラっぽいですし・・・。と無理矢理理由をつけて紹介したいと思います。

 そもそも「消失」は、原作でハイライトと言ってもいいくらいのエピソードでしたので、シナリオの破壊力は折り紙付きです。
 多くのファンは期待してはいたでしょうが、あの素晴らしいエピソードを上手く映像化できるの? という不安のほうが大きかったはずです。
 原作を擦り切れるほど読んだという人も沢山いるでしょう。台詞を覚えてしまった人もいたかもしれません。
 製作者側のプレッシャーを考えると、こちらまで無意味に胃が痛くなるような状況ですけれど。
 それも結果から言えば、杞憂でしかなかったわけですが。

 幾つか気が付いたことがありますので、書いていきたいと思います。
 あまり映画の感想を書くのは好きではないので、そこは適当で・・・。

 この映画、実は結構長い部類に入ります。
 163分というのは「ゴッドファーザー」並であり、劇場公開版の「地獄の黙示録」よりも長い尺です。ちなみにタイタニックは194分です。
 しかし、あまり長さを感じさせませんでした。

 単に私が楽しんでいたから、短く感じたというだけなのですが、その他にも効果的に作用していた理由があるような気がしました。
 まず、台詞の音声処理です。
 キョン氏がナレーションやモノローグを始めると、その音声が最優先リーダートラックになり、その時点で他の人物が話す台詞は音量を下げられるわけです。バックトラックのような扱いですね。元々、キョン氏の独り言が多い話ですから当然ではありますが。この映画では、それが被っているんですね。
 
 モノローグなどを語るときに、よくある効果ではあるのですが、とにかく頻繁でした。
 なんというか、早口の漫才みたいなというか・・・。言葉が次から次へと降ってくるので、それが観客をストーリーに固定させる要因の一つになっているのではないかと思ったりしました。
 言葉が被っていると、気が散ってしまいがちですが、そういったものを感じさせないミックスになっていたのでしょう。気が散るどころか、逆に情報を受けるという部分に集中してしまうんでしょうね。

 そして、それとは全く違うアプローチなのですが、限りなく無音状態が存在したということ。
 この映画、細かい環境音が入れられています。
 部室のシーン等では、バックでブラスバンド部の練習している音や、運動部の練習しているような音声が常に流れていたりましす。
 そういった音響がなっているところへ、唐突に無音が挟まれていたりするんですね。
 なので、こちらが意図しない面でのインピーダンスになっていた可能性は否定できません。電源のオンオフが体感的になるというか・・・。
 つまりシーン転換の差が激しいんですね。一見淡々としていながらも飽きさせないことに繋がっていたのでしょう。
 あのわざとらしいジムノペディも、そういった効果があるのかもしれません。4分の3拍子である必然性を製作者側が意図していたのかも。

 また、極論を言ってみるとキョン氏の独壇場というか、一人芝居のような面が多々あるので、感情移入できた場合の入り込み具合は深くなっても仕方ないのでしょうね。

 本当に、非常に素晴らしい映画だと思いました。

 ●

 さて、映画の話しよりも、このブログ的に重要な朝倉さんです。

 おでんのシークエンスで、マフラーをプレゼントしたい云々の台詞が追加されており、百合度がアップしています。特に「お風呂場の椅子が壊れている」という部分からは「え、一緒にお風呂に入っているの?」なんて想像すら。。。

 改変前の長門さんが朝倉さんにどのような役割を持たせようとしていたかは、知る由もないのですが、おそらくガーディアン的なキャラクターとして考えていたのではないでしょうか。
 改変後の長門さんは、なんの特殊能力も使えないのは当然ですが、どちらかというと自力での様々な問題解決が困難なほどにパラメーターを低下させているように見えます。その補助役というわけですね。

 しかし、朝倉さんの頭の中には長門さんオンリーの思考しか残らなかったようです。それも、障害は殺傷してまで排除する、というレベルで。

 それをバグ、プログラムミスと呼べるのでしょうか?

 当初、朝倉さんは「涼宮氏の監視」そのバックアップという仕事をする為に作り出されました。
 次は長門さんを補助する為だけに生み出されました。
 どちらも、他人の都合で道具として作られた存在だったのです。

 けれど、セルロイドの人形にも魂が宿ることはある、と某大男が言ったとおり、たとえ道具であろうと、彼女だって生きているのです。

 長門さんはキョン氏に恋愛感情を持ち、それを爆発させ世界を変えてしまいました。
 同じように、朝倉さんにも感情が生まれていたのではないでしょうか。

 たとえ、与えられた使命であったとしても、世界が敵になっても長門さんただ一人を守ることが全てだったのですから、特別な感情を持ってもおかしくはないでしょう。
 にも関わらず、改変後の長門さんはキョン氏しか目に入らないのです。さらに、不器用に気持ちを伝えようとしても、キョン氏は涼宮ハルヒを追い続けるだけで、見向きもしません。
 エレベーターの中の「許せない」発言は、そんなところからも来ている気がします。
 だから、ひょっとすると相手がキョン氏でなければ、刺すという行動をとっていなかったのかもしれません。
 (時系列を考えると、あの校門でのシーンは、彼女は復活して僅か数分しか経過していないはず。しかし「あなたは長門さんを苦しめる」等の台詞を考えると・・・)

 結局、朝倉さんは造物主であるはずの長門さんによって消滅させられます。
 以前は笑顔のまま、死の意味すらわからず消えていきました。しかし、今回は驚愕の表情を浮かべていました。「あなたが望んだのに・・・」という言葉を繰り返し・・・。
 きっと、理解することできなかった有機生命体の感情を知ったのでしょう。

 絶望。悲しみを。

 朝倉さんは長門さんの影でした。
 そんな部分まで影でなくてもいいのに・・・と思います。

 百合的視点から見ると、思いが伝わらないどころか、思い人に消されてしまうという悲惨極まりない話しになりますね。

 喜びや楽しさを知る前に、悲しみを理解して消滅した朝倉さん・・・。誰からも省みられることもなく・・・。

 消失は、長門さんと、その影である彼女の為の話しでもあったのではないでしょうか。



 ※繰り返しますが、この感想は一般的な視点からみたものではありません。
プロフィール

すみれ

Author:すみれ
 百合漫画、百合要素のあるものを紹介するブログ。それ以外のものも若干あります。

 評論、レビューではありません。とりとめのない話です。

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 あくまで個人的な感想であり、他に異を唱えるものではありません。

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 ものによっては大幅なネタバレがあります。

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