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百合物件

ささめきこと 5巻

ささめきこと 5 (MFコミックス アライブシリーズ)ささめきこと 5 (MFコミックス アライブシリーズ)
(2009/09/23)
いけだ たかし

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  2009年10月現在で5巻まで刊行。続刊。

 既刊の紹介。

 百合方向にシフトするのではないかという予想は、概ね当たったようです。
 アケミヤというキャラクターが早々に退場させられた後は、得意のギャグ要素も減り、延々と二人の気持ちのすれ違いが続きます。それもかなりネチネチと執拗に続きます。

 そのすれ違いは、人によって違和感を抱く部分があるかもしれません。

 すれ違いの原点は、言うまでもなく「相手を思いやる優しさ」と「女同士」であるという一般性からの乖離から来ていますが、その繊細な問題と村雨さんという記号的な気質を持つキャラクターが上手く適合していないような感覚を持つ可能性があるのです。

 それは、村雨さん自体が漫画的要素を強力に持つ部分から来ている気がします。一方の風間さんが、最初から変化がなく、行動に一過性を感じるだけに余計に意識してしまうのかもしれません。

 村雨さんは、かなり高いレベルで文武両道を体現するパーフェクトな存在です。
 このような問題に対しても果敢に向き合う精神力を持っていてもおかしくありません。
 また男性的な立ち位置という、この作品が決定的に抱える危うさという面も影響しているでしょう。

 しかし、その現実離れした部分と、相手のことを考えてしまうが故の「思い切りの無さ」という、比較的心情を理解しやすい部分が非常に面白いバランスになってきていますね。

 ここにきて、既刊でかなり長く過去を書くなどの、丁寧な描写が効いてきているのかもしれません。
 なぜそこまで悩むのか? という部分に説得力が生まれているのです。
 やさしすぎるという部分が、相手を大切にしたいという気持ちになり、足枷になる過程をキッチリ与えられているわけです。

 前回も書きましたが、この作家さんは自分の言いたいことだけを垂れ流すのではなく、人に何かを表現するという気持ちを強く持った「筋金入り」の漫画家だということなのでしょう。
 悪い意味ではなく、商業性をきちんと理解されているプロフェッショナルだということです。

 この巻は、得意であるはずの映画的なカットが減ったこともあり、益々平坦なイメージを受けるかもしれませんが、ラストに向けてのジャンプ台的なエピソードになるのでしょう。
 これを引き伸ばしの為にループさせてしまうと危険な感じはしますが、そういった点でも目が離せない作品であることは間違いないですね。

  (ちなみにアニメの方は見ていません。時間があれば触れてみたいと思っています。
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