スポンサー広告

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

志村貴子

青い花 5巻

2010年2月現在で5巻まで刊行。続刊。

青い花 5巻 (F×COMICS)青い花 5巻 (F×COMICS)
(2010/02/18)
志村貴子

商品詳細を見る


 ~私の好きは、そういうことをする好きなの・・・。

 これはいうまでもなく決定的な台詞ですが、予想通りこの先は微妙な空気が待っていましたね。ここへきて「あーちゃん」というキャラクターの難しさが浮き彫りになっている気がします。
 この関係を進めることによって「あーちゃん」が変化してしまうことが一番怖いというのは、まさに実際に触れ合った後に待っている事柄を指しますからね。
 普通の感覚であれば、幼ければ「あーちゃん」のように興味よりも恐れが勝つとは思います。けれど、欲望というものはそれを軽く凌駕してしまうものです。
 しかし、あーちゃんに、若さゆえの泥臭さを与え難いのはキャラクターの性格上、仕方がないことなのかもしれません。作者語るところの「本当に良い娘さんで・・・」という部分が枷に働いている例ですね。

 どちらかというと「ふみちゃん」のほうはもっと悲惨な状態に陥っていて「かわいい」と言っただけで、変な意味はないのだと慌てて否定しなければ行けない状況にまで追い込まれてしまっています。
 この巻では、後半に「諦め」に近い無表情が多くなっていますが、本来ダイナミックに顔の表情で演技させる志村作品の中で、その無表情こそが「最高の演技」になっているというのが、ふみちゃんの辛さを際立たせているような気がします。

 放浪息子9巻では、主人公がオカマのユキさんと話す場面が差し替えられていました。
 本誌では涙を流していたのですが、単行本では無表情となっています。
 この「無表情」というのは、本当の辛さを表現しているのだと思います。

 ※※
 
 涙には「悲しい涙」以外の涙が沢山ありますが。
 その中に「辛さの涙」があります。

 特別なことではなく、ある程度年齢を重ねた者であれば、誰でも経験していることでしょう。

 本当に辛い時には、声などあげませんし、顔を崩して表情を変えることもありません。誰かに何かを訴えるようなこともありません。
 気付く間もなく、突然頬を涙が落ちていくだけです。一粒、二粒と。

 心身ともに磨耗してしまった状態では、声を上げて泣くことすらできないからです。
 自分の力ではどうにもならないと悟った、諦めの境地。そんなときに、心の底から突然と滲み出す・・・。

 自分では泣いているという意識すらないでしょう。

 ※※

 今回は濃密でありながらも、終わってみればアッサリとしていると感じる内容かもしれませんね。
 コマにしても絵にしても、一気に一息に書き上げた状態が続いていて、丁寧な説明は全く省かれている感じです。

 個人的には「ふみちゃん」が完全に諦めてしまうのが怖くて仕方がありませんね。
 一応、二人のハッピーエンドというラストになるとは聞いていますが、作者の心変わりもありえるので、恐ろしいです。
 二人のハッピーエンドとは「別離」だったとか・・・。
 そういうふうに進む可能性がゼロではないので・・・。

 とりあえずは、あーちゃん側の成長を待ちたいな、ふみちゃんにこれ以上辛い思いをしてほしくないな、と思わせる内容でした。


 ※※


 巻末では、母親が登場・・・。さすがにあの四人のボスって感じがします。
 次は、公理さんの話が読みたいかも。。。(和佐さんの学生時代はあまり面白くなさそうだし・・・スミマセン

 ちなみに姿子さんが冒頭登場しますが、やはり只者ではない人ですね。
 あの台詞は、ちょっと周囲には辛すぎると思います。
スポンサーサイト
トラックバック
トラックバックURL
プロフィール

すみれ

Author:すみれ
 百合漫画、百合要素のあるものを紹介するブログ。それ以外のものも若干あります。

 評論、レビューではありません。とりとめのない話です。

 アフィリエイト等のクリック数を稼ごうとするサイトではありません。

 あくまで個人的な感想であり、他に異を唱えるものではありません。

 紹介作品は新旧まざっています。探したい作品があれば「全ての記事を表示する」を使ってください。

 ものによっては大幅なネタバレがあります。

全記事表示リンク



Page Top

Powered by FC2 Blog |

FC2Ad

| Template Design by スタンダード・デザインラボ

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。