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百合物件

まんがの作り方 4巻

まんがの作り方 4 (リュウコミックス)まんがの作り方 4 (リュウコミックス)
(2010/12/13)
平尾 アウリ

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 この作品、所謂漫画的手法の「集中線」「フラッシュ」「効果音」「描き文字」がありません。登場人物が淡々と演技しているだけです。
 にも関わらず、物語は非常に軽快で、時として動きはダイナミックであったりします。
 それは、単純にキャラクターがオーバーアクションで書かれていたりするからなのですが、なによりも台詞のテンポが絶妙だからなのだと思いました。

 テンポが軽快でスラスラ読ませてしまうというのは、高橋留美子御大の同一のコマの中で右から左に目線を移した時に時間経過があるという手法が代表的ですが、この「漫画の作り方」ではそういった手法無しで、特徴的な目と、管理された台詞回しによって軽快さを確保しています。

 一見するとどれも差がないように見える「目」の書き方なのですが、今回は割合表情が動く森下さんが主軸ということもあって変化が顕著な気がします。
 驚くほど、決め細やかに表現されているんですよね。
 ニコニコしている森下さんが時折見せる、真面目な目というのはオーバーアクション以上に効果があると思います。

 また、今回は新キャラのガチな編集者さんが投入されていて、その企んでいる感まるだしの目も見所です。


 そして、もう一つ重要なのが「声の大きさ」をフォントのサイズで表現しているところです。
 微妙な差なのですが、これにより無音に近いはずの漫画の中でサウンドの高低が生まれ、それが読者の心理にアクションを生んでいるのが面白いですね。

 特に森下さんは「ああ、この人は声が大きいんだろうな」と思わせる表現が多々あります。
 所謂KYな声の大きさですね・・・。
 そういった部分がキャラクター表現に深みを与えているのが本当に凄いです。

 漫画でサウンドを表現するというのは、昔から多くの作家さんが取り組まれてきたことです。
 特に思い浮かぶのは「ジョジョの奇妙な冒険」だと思います。
 書き文字により、重苦しい雰囲気を出したと言われる「ゴゴゴゴゴゴ」は有名ではないでしょうか。

 この漫画では、作家さん側でどれくらい音声、サウンドをイメージしていたかは不明ではありますが、全く逆の方法論で想起させることに成功していますよね。

 台詞に関しては、もう才能としか言いようがないほど上手いと思いました。
 脚本っぽくもあるのですが、アメリカンホームドラマのような言葉の選び方だったりするのかもしれません。

 ここにシュールさがあるかどうかと言われると、私は結論は避けたいところではあるのですが・・・。
 シュールものが流行りすぎて、他と変化がなくなっている漫画が多かったりするので・・・。

 3巻の感想でも書きましたが、これひょっとすると「傑作」になるのでは・・・。なんて思ったりしながら読んでいます。
 とにかく、早く続きが読みたいと思わせるタイトルなのでした。
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