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ぼくたま

 あなたの読んでいた花ゆめコミックスは何になるのでしょうか?
 本誌が創刊された1974年は、ベトナム戦争が佳境を迎えようとしていた時期です。長い歴史を持つ花ゆめですから、年代によって思いいれのある作品はかなり違うと思います。

 おそらく、殆どの方はガラスの仮面(未完)だと答えるのかもしれません。
 スケバン刑事、パタリロ(未完)という傑作もありますし、花ざかりの君たちへ、フルーツバスケットや、最近ではLaLaの夏目友人帳等が大人気ですね。

 私にとって最も印象深い作品は「ぼくの地球を守って」になります。これは87年から94年にかけて連載された作品になります。当然、携帯電話、インターネットが一般的ではなかった時代です。
 その頃は雑誌の投稿や、同人誌ファンジンによってコミュが形成されていました。今思えば、他作品に比べて濃い内容だった気がしないでもありません。
 内容的に、前世というオカルトっぽい事象を主軸にしていたので、それっぽいマニアの方がいたのかも?
 作者自身が、そういった宗教的な側面ばかりを抽出するファンの方に、否定の見解を示したというのは仕方がないことだったのだろうと思われます。

 私は、この作品のオカルト的な要素を殆ど気にしていませんでした。子供だったということもあり、輪廻転生等のネタを出されても深い部分まで理解できていなかったのでしょうね。
 どちらかというと、SFの要素を強く感じていたと思います。
 銀河鉄道999や、ヤマト、ガンダム等が夕方に繰り返し再放送されていた時代なので、そちらの面からのインプットのほうが強かったのでしょう。

 SF自体は、出発点が1800年代前半と桁違いの歴史を持っているので、既に幾多のトレンドを生み何度となく収束を繰り返していたジャンルです。

 1980年代の日本では丁度SF第三世代が活躍し始めた頃です。(海外の言い方だと、サイバーパンク時代とかになるのかも)
 既に古典が形成され、あらかたのネタは出尽くした感すらあり、議論されるのはディテールばかりでマニアックなジャンルというイメージが強くなる一方でした。とはいえ、インターネットだとか軍事の世界だとか、何らかの技術革新が起こる度に他のジャンルと融合され、いまだに新たなトレンドを生み出しています。
 閉塞するということが、あまりないジャンルなのかもしれませんね。

 当時「ぼくの地球を守って」は、近未来SF漫画と言われていましたが、これを読んでいて、私のようにSF的な捉え方をしていた方って実は少ないのではないでしょうか。結局は恋愛、ラブストーリーですから。そもそも少女漫画という媒体で発表されていますし。
 ただ、作者がヤマト等当時流行していた作品を好んでいたということですから、なんらかの形で影響が出ているのは間違いないと思います。

 いろいろ調べてみると、当時のSFの世界では「ヤマト、ガンダム」というのは、非常に本流から離れた、アウトサイダー的な作品だったようです。王道のSFを愛する人からすれば、認めることのできないものということですね。
 ガンダム等が本流とも言える2012年の今となっては、全く不毛な議論でしかない感じはしますが・・・。

 そういったアウトサイダー的なSFから、さらに少しばかりの影響が出るというのは、今で言うジャンルミックスみたいなものなのかもしれませんね。

 多数登場するサイコキネシスト。
 アポカリプティック・フィクション的に進む異星人側の文明。
 ユートピア、ディストピアを対比で強く見せる木蓮、紫苑。
 キーワードを主軸とする初歩的なサイバー要素。

 SF要素だけでなく、シェイクスピア的で古典的な恋愛。環境問題。輪廻転生という宗教オカルト要素。学園ストーリー。ボーイズラブな要素もあります。まさにごった煮ですね。
 そういえば、長門有希さんが大好きな「ハイペリオン」という、ごった煮の頂点のようなSF小説が発表されたのも、この時期です。

 過去現在の場面を行き来する等、凝ったプロットを見せる作品なので、うまくまとめた作者の力量には脱帽するしかありません。

 この作品は後に与えた影響って、実は結構大きかったりするのかな? なんて思ったりします。



 ※百合的要素はほぼありません・・・。申し訳ありません・・・。繻子蘭→槐くらいかも・・・。
 とはいえ、繻子蘭の槐に対する思い入れっていうのは、普通じゃないよねって思ったりします。


 
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 ちなみに、現在は別冊で「ボクを包む月の光」が連載されています。

 花とゆめは安定的に良い作品が生まれ続けている印象があります。
 時間があれば夏目友人帳について書いてみたいなぁなんて思ったりしますね。
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